深大寺真名縁起

深大寺真名縁起

02.深大寺真名縁起まなえんぎ

過る平成13年盛夏、深大寺の新梵鐘(ぼんしょう)開音法要が行われました。南北朝時代、永和2年(1376)の洪鐘(こうしょう)にかわり、600年ぶりに平成新鐘の梵音が武蔵野に響き渡りました。『遊暦雑記ゆうれきざっき』は更にこの鐘につき、「永和の将軍は三代義満公なれば、いまより四百四十年余に及ぶ、東叡山(とうえいざん)に倍せり」と、その驚きを綴っています。まこと深大寺は、かつては歴史的に貴重な文物を数多く蔵していたのでありますが、残念ながら幾多の災厄にあい、今日では僅かを伝えているのみであります。

いまから350年程前の江戸時代の初期、正保3年(1646)に深大寺は炎上し、その縁起(えんぎ)、経疏(きょうしょ)、霊仏、霊宝、諸梵器等の殆どを焼失してしまいました。この不幸は東叡山にも衝撃であり、慈眼じげん大師天海てんかい大僧正だいそうじょうより東叡山主の座を継承した公海(こうかい)法親王は、深大寺復興へ特命住職を送りました。即ち深大寺第五十七世住職辨盛(べんじょう)法印は焼失した縁起の再録を発願し、古記を見聞した輩や、古老の伝語を調べ、『深大寺真名縁起詞書』(以下『縁起』と略す)を編集しました。時に慶安3年(1650)のことであります。その後それを仮名交じり文に改めた『深大寺仮名縁起詞書』、さらにそれを絵にした『深大寺縁起絵巻』が伝えられています。

以下はこの『縁起』を参考に聊か深大寺の沿革について触れたいと思います。

深大寺探索マップ

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